ま、いいかー。

こんにちは、みやびです。

夫が亡くなって１０か月経った頃、私
は、転職する決意をしました。

近所の書店でパートをしていたのですが
娘二人を育てるために収入を増やさなけ
ればなりません。

夫は、国民年金でしたので私は、遺族年
金を貰えません。

40半ば、これといった資格を持たない私
は、夫の時以上に正社員での就職の難し
さに気づかされました。

葬儀会場のスタッフ、デパ地下の和菓子
売り場の店員など、結局臨時で転々とし
た挙句、ある職場、二か所で働くことに
しました。

月、金で出版社の補助的な仕事。

火、水、木、土、日、祝日で大型書店員。

つまり、休みなしにしました。

さすがにこのシフトは、きつくて１年で
ギブアップしました。

長女が社会人となったのをきっかけに一
つに絞りました。

人間は、休まないと体だけではなく、心
も疲れ果てることがわかりました。

人に対してギスギスする自分がいまし
た。

遊ぶこともとても大切です。自分に余裕
が出来ると人に優しく接することが出来
ます。

短い、限られた人生を自分をいかに楽し
ませるか意識すると結果、人のためにも
なるような気がいたします。

大型書店で新しく働いた時の事、配属さ
れた場所のスタッフに自己紹介をしまし
た。

休憩時間にひょんな話で夫が亡くなった
事を話しましたら同年齢の女性スタッフ
が即座にいいなあ・・・と言ったので
す。

え？いいなあ・・・？

真顔で心底羨ましそうに言う同僚っとな
た女性に何故？と聞きました。

だって、旦那、嫌でしかたないのよっ
て。

思わず笑ってしまい、そのような返答し
てくれた同僚に感謝しました。

誰にでも夫が亡くなったことを言う必要
は、ありませんし、言われた方も返答に
困ると思います。

でも、どうしても辛かったり、寂しかっ
たり、苦しいときは、周りの誰かにSOS
を発しても良いのではないでしょうか。

正直、夫の事を伝えた後、疎遠になった
友人も数人います。

それでも夫の事があって、出会えた人も
数多くいます。

時は、流れていてそれによって周りも動
くのは、自然なことです。

大好きな人とも必ず、いつかお別れがき
ます。

愛しい娘たちともいつかは、さよならし
ます。

生きることは、無常の繰り返し。

だからこそ出会う人の縁を大切にしたい
ですし、疎遠になったからと悩む必要
は、ないのだと思います。

前を向いて、最後は、良い人生だったと
笑顔でお別れしたいなと思うのです。

ベルリンの友人の言葉を贈ります。

この言葉でどんな事でも切り抜けてきた
そうです。

ま、いいかー。