愛するひとを見送って・・・

パートナーを失ったあなたに前向きに生きるためのサプリメント

人生のラプソディ

こんにちは、みやびです。

 

昨夜、ピアノコンサートに出掛けた。

 

ショパンのバラード全4曲が主体です
がその他数曲の中に革命のエチュード
が弾かれた。

 

ポーランドワルシャワ近郊に生まれ
ショパンは、パリに向かう途中でワ
ルシャワがロシア軍に占領された知ら
せを受け、その衝撃からエチュード
革命」が生まれたと言われる。

 

その激しい旋律を聴きながらいまのウ
クライナ情勢を思った。

 

歴史は、形を変えて繰り返される。

 

そして、逃げまどう人々を思いながら
いまこの平和なコンサートホールにい
る自分と同時代に起きていることなの
か考えさせられた。

 

アンコールでショパンの別れの曲が演
奏された。

 

この曲は、夫が亡くなった時によく聴
いていた。

 

悲しくて辛いときに敢えて楽しい曲を
聴くのも乗り越える一つの手立てだが
この切なく悲しい曲は、当時の私をど
れだけ慰めたかわからない。

 

暫く振りに聴き、泣くかと思ったが落
ち着いて当時を振り返ることが出来、
そのことに自分自身驚いた。

 

夫が行方不明になり、電話をかけ続けた
事、火葬の時に棺桶の中の夫に最後のお
別れをしたこと、そしてこの曲を聴いて
泣いていたことが冷静に思い出された。

 

アンコール曲ラストは、ラフマニノフ
ラプソディである。

 

山あり谷ありの自分の人生が走馬灯のよ
うに浮かんだ。

 

全てが夢のようで儚く感じるが嘘でない
生きてきた自分がそこにいる。

 

苦しかったこと、辛かったこと、泣きと
おしたこと・・・。

 

全てがいまの私を作り上げている。

 

これからも何が起こるかわからないが私
は、この命が燃え尽きるまでしっかり生
きていこうと誓った。

 

世界情勢も変わりつつある。

 

日本だけが平和であるわけがない。

 

現に私たち遺族は、戦火中のような不安
や苦しみを味わった。

 

子供を抱え途方にくれる母親が画面に映
し出されたがあの表情は、過去の私の表
情に近いのだろうと思う。

 

それでも生きていく。

 

生きていける。

 

色々あるのが人生。

 

私自身、ジェットコースターのような人
生に目まぐるしく感じているが最近は、
それも生きている証拠なのだと思うこと
にした。

 

とはいえ、戦火の当事者たちには、そん
な心の余裕はない。

 

いま、伴侶を突然亡くした方にもそんな
悠長な考えはできないでしょう。

 

でも必ず落ち着いて振り返ることが出来
る時が来る。

 

いまは、考えられないかもしれない。

 

信じてほしい。

 

人生をあきらめないでほしい。 

 

悲しい立場のあなたに祈りとラプソディ
を送ります。