愛するひとを見送って・・・

パートナーを失ったあなたに前向きに生きるためのサプリメント

私にとっての死生学

こんにちは、みやびです。

 

アルフォンス・デーケン先生が天に召
されて一か月が過ぎました。

 

夫が亡くなってから先生の「死とどう
向き合うか」という本を何度も読み返
しました。

 

私の救いの本の1冊でした。

 

以前のブログにも書きましたが夫が自
死した訳がわからず答えが欲しくてネ
ットやあらゆる本を探しました。

 

ある時、本棚にあるデーケン先生の本
を見つけました。

 

社会人枠で大学で学んだ時に購入した
本です。

 

デーケン先生は、日本に来たときにあ
る光景を見たそうです。

 

結婚式に出席する人がある駅に降りた
った時に駅前にお葬式の案内の看板を
見てめでたい日に縁起が悪いと言った
そうです。

 

死とは、縁起が悪いことなのか・・・。

 

誰でも通る道なのに・・・。

 

デーケン先生は、日本で死をタブー視す
る状況に対して「死の準備日記」を提唱
しました。

 

また身近な人を亡くした方たちのための
グリーフケアの大切さを根付かせた方で
した。

 

死を考えることは、生きることを考える
ことにつながるという先生の教えは、死
を忌み嫌うそれまでの日本人にとって画
期的なことだったように思います。

 

死と向き合う「死生学」の提唱は、先生
から広まりました。

 

私は、夫が亡くなる数年前にデーケン先
生に直接学び、本も購入していました。

 

夫にこれらの話をしてこなかったのか全
く憶えていません。

 

人より死に対する勉強をしてきた私が夫
の自死を体験することとなるのです。

 

受け入れがたい伴侶の自らの命を絶つこ
と。

 

夫の死後にデーケン先生の本を読むと以
前学んだ内容と違って感じました。

 

それまでの「死」は、想像するだけでし
た。

 

いままでそこにいた人がいなくなってし
まうという当たり前な認識でした。

 

夫の死によって「死」は、本人だけでな
く周りの人間の生き方も変えてしまうほ
どの事で綺麗ごとでないことがわかりま
した。

 

死は、誰にでも訪れる現実であります。

 

この世に命を受けた者は、必ずこの世か
らサヨナラいたします。

 

避けて通れなく、誰もが平等に死を迎え
ます。

 

愛する家族とずっとずっと笑って仲良く
暮らしていたいけれど必ず終わりがくる
のです。

 

最後は、一人かもしれません。

 

このブログを読んでいる方は、早くに伴
侶と別れた方が多いと思います。

 

まだ頭が混乱している方も多いでしょう。

 

私もいまだに孤独を感じる日があります。

 

親しかったからこそ孤独を感じるのかな
と思います。

 

死は、美しいとは、思いません。

 

生きて死ぬ・・・自然の摂理です。

 

死が特別な事でなくこの世のしくみで自
然な流れなのです。

 

どんな形で亡くなったとしてもそれは、
自然の形なのです。

 

命ある人生・・・。

 

デーケン先生の仰るように少しのユーモ
アと笑いで残りの人生を歩めたらいいな
と思っています。

 

気負わずに・・・。