あなたへ

こんな形でお別れの日がくるなんて思
いもよりませんでした。

ずっとずっと一緒にいられるものだと
疑いもしませんでした。

あなたは、頑固でした。

あなたは、意地っ張りでした。

あなたは、強がりでした。

そしてとても我儘でした。

誰もあなたのことを理解できなくても
私があなたの傍にいたのです。

あなたが病気を患っていたとしても最
後まで傍にいて看病するつもりでした。

でも泣きたい時は、一緒に泣いて、楽
しいときは、一緒に笑ってという当た
り前のことがいつの間にか出来なかっ
たように思います。

全てをさらけ出してお互いの事を知る
ことがあなたにはできなかったように
思います。

いつもかっこつけて、何でもないふり
をして、本当は、寂しいのに本当は、
辛いのに平気なふりをしてました。

あなたの事は、何でも知っていると自
負していた私だけれども本当は、何も
知らなかったようです。

いつからかボタンの掛け違いが起きて
いて私は、それに全く気が付かなかっ
たみたい。

一緒にいるはずなのにあなたは、違う
ところを見ていたのですね。

でも出会ってからの沢山の思い出があ
ります。

人生の一部分は、確かにあなたと過ご
した時間が占めています。

時間は、とても貴重でそして尊い。

二人の悲しい時間でなく光輝く時間も
確かにあったのです。

それは、紛れもない事実。

いまは、それを大切な思い出として胸
に閉まいます。

生まれた場所も全く違う育った場所も
違う二人が出会って恋をする。

それだけで奇跡的な事。

出会いをありがとう。

思い出をありがとう。

沢山の涙を流しました。

怖れ、不安に苛まされた日々を過ごし
ました。

でもそれらは、全て手放します。

私は、前に進みます。

自分を愛します。

これが私の人生なのだと誇れるように
いまあなたにお別れを告げます。

ありがとう。

あなたに出会えたことに感謝いたしま
す。