You Raise Me Up

こんにちは、みやびです。

今日は、仕事が休みで前から気になって
いたアルバムの整理をしました。

いまは、パソコンの中に保存が出来てか
さ張らずに写真を沢山整理出来ます。

娘が小さかった頃は、スマホで気軽に写
真や動画を撮ることはなくカメラを持ち
出して成長を記録しました。

長女の最初のアルバムは、役所からの出
産祝いのアルバムでした。

表紙をめくるとお祝いのことばと記され
てます。

お父さんのお祝いのことば

懐かしい夫の字で生まれたての娘へのメ
ッセージが記されてます。

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誕生、おめでとう。早く大きくなって一
緒に街を歩いたりしたいものだね。健康
で力強く、優しい女性に育っておくれ。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

若き夫の喜びが伝わってきます。

確実に娘の誕生を喜び、未来に思いを馳
せた父親の思いが感じられます。

整理整頓するはずがよくある話でアルバ
ムに見入ってしまってすっかり過去にタ
イムスリップしてしまいました。

いま、夫のそれらの文章を読んでも悲し
みの気持ちは、起きません。

むしろ、こんな時があったのだとホッと
しました。

夫が望んだ娘とお酒を飲んだりは出来ま
せんでしたが健康で力強く、優しい娘に
なっています。

数々の旅行の思い出、ピクニックの写
真、学校行事の写真を眺めていると夫が
娘たちを呼ぶ声が聞こえた気がします。

懐かしくて優しいお父さんの声です。

こんな時代があった、幸せな日々に思い
を馳せ、静かにアルバムを閉じました。

アルバムは、このままでいい・・・。

私が死んだら一緒に処分してくれればい
い。

何だか、温かな優しい気持ちの一日にな
れました。

これは、夫を亡くして１２年経ったから
でしょう。

自死遺族の悲しみ、苦しみは、時が経っ
ても変わりませんと言い続けてきました
が私は、確実に受け入れてきていると感
じました。

いま、伴侶と別れて日が浅い方は、こん
な風にアルバムを見て懐かしむことは、
出来ないでしょう。

悲しすぎて、写真を見ることが出来ない
でしょう。

いつか、きっといつか静かにページをめ
くる時が来ます。

それまでは、どうぞ自分を責めずに労っ
てください。

二人の出会いは、幻でもなく本物だった
のです。

確実に愛は、存在したのです。

私たちは、その愛がある限り、強く生き
られます。