愛するひとを見送って・・・

パートナーを失ったあなたに前向きに生きるためのサプリメント

理想の最後のシーン

こんにちは、みやびです。

 

私は、普段はあまりテレビを観ないの
ですが今回の朝ドラは、出勤前に観て
いました。

 

明日で「エール」は、終了しますがド
ラマとしては、本日が最終回でした。

 

年老いた主人公の妻は、ガンを患って
います。

 

ベッドに横たわっていましたが夫に
「海がみたい」と言い、抱きかかえて
もらって窓際にというシーンをみて、
考えました。

 

この妻は、夫に抱きかかえてもらいな
がら天国へ旅立ったのではないのでし
ょうか。

 

 

ドラマでは、二人の出会った頃の回想
シーンが描かれていましたが。

 

主人公が妻に言います。

 

「出逢ってくれてありがとう」

 

私は、思い出していました。

 

以前のブログにも書きましたが私は、
若い頃から「死」が怖くて仕方ありま
せんでした。

 

夫は、死の恐怖に震える私を抱きしめ
て「ママより先に死ねないなあ」と言
いました。

 

私も夫が私を見送ってくれることを望
んでいました。

 

横たわっている私は、娘や孫たちに囲
まれています。

 

一番近くに夫がいます。

 

私の手を包み込みながら「ありがとう」
と言います。

 

娘たちも泣きながら頷いています。

 

私も夫に「ありがとう。あなたと過ご
せて良い人生でした」と言います。

 

お互いにまたあの世で会いましょうと
目で語り合います。

 

私は、幸せな気分で目を閉じます。

 

そんな人生の終わりを思い描いていま
した。

 

桜の季節がいいなあなんて・・・。

 

愛する人たちにきちんと挨拶が出来て
愛する人たちに囲まれて笑顔でこの世
から離れるのだと思っていました。

 

愛する人に最後を看取られるってなん
て幸せな事だろう。

 

私は、逆も出来なかったのです。

 

夫の手を取って「ありがとう」とお別
れ出来ませんでした。

 

私が見たのは、警察署の中の夫です。

 

それも署内でなく建物の裏側の外にス
トレッチャーに寝かされていた夫です。

 

突然の行方不明から8日振りに会えた
時には、会話どころか2名の警察官が
夫の上下に立っていました。

 

夫より先に私は、「すみません」と警
察官に話しかけたのです。

 

このシーンを忘れていましたがいま思
い出して辛くなってきました。

 

夫は、最後にどんな事を考えていたの
でしょう。

 

薄れゆく意識の中で何か言葉を発した
のでしょうか。

 

私の事、考えたかな・・・。

娘たちの事考えたかな・・・。

 

1人で逝くなんて寂しすぎます。

 

夫との出会いを思い出しました。

 

 

夫は、会社の面接官の一人でした。

 

面接を終えた私を追いかけてきました。

 

なんと私は、緊張のあまり面接の会場
にカバンを置き忘れてきたのです。

 

ニコニコ笑ってカバンを差し出す夫の
笑顔が忘れられません。

 

このブログを読んでくださっている皆
様もパートナーとの出会いを憶えてい
るでしょう。

 

恋して一緒になった私たちの大切な人。

 

最後にきちんとさよならが言えなかっ
たことが辛いですよね。