愛するひとを見送って・・・

パートナーを失ったあなたに前向きに生きるためのサプリメント

娘の気持ち

 こんにちは、みやびです。

 

私は、夫の保険金もなく遺族年金もな
く、あるのは借金でしたので次女が高
校に通う時にあしなが育英会から月2
万5千円をお借りしました。

 

給付型でなく返済しなくてはならない
貸付でした。

 

無利子でしたが借金に変わりはありま
せん。

 

本当は、3年間お借りするつもりでし
たが2年間にいたしました。

 

借金が膨らむのを避けたい気持ちと次
女の気持ちを考えてでした。

 

あしなが育英会は、交通事故などで父
親を亡くした子供の支援として有名で
したがある時期から自死遺児が多くな
ってきたようです。

 

 

あしなが育英会で借りるお金は、沢山
の方の愛から成り立っているお金です。

 

あしながおじさんのようにそっと寄付
してくださる方、昔、あしながさんに
助けられたので今度は、自分が恩返し
いたしますとという善意のお金が集ま
ります。

 

なので借りている家庭の子供は、あし
ながさんに年賀状を書いてくださいと
指示されたりします。

 

1人、5枚書きましょうと言われまし
た。

 

顔も知らないあしながさんに年賀状を
送ることによってもしかしたら交流が
生まれて良いのではと私は、気軽に次
女に年賀状を差し出しました。

 

ところが次女から思ってもみない反応
が返ってきました。

 

私は、あしながさんに何故、年賀状を
書かなければならないの!

 

私、頼んでない!

 

*****************

お金をありがとうございます。お陰で
元気に学校に通えています。

*****************

 

確かにこんな文面書く心境になれない
だろうと思います。

 

次女は、何も悪い事していないのに辛
い事を強制しているのではなかろうか
と何も言えなくなりました。

 

あと、夏休みに泊りがけのあしなが育
英会主催の合宿に参加必須のお知らせ
が来ました。

 

全国の遺児が集まり、グループに分か
れて親を亡くした気持ちを語り合うそ
うです。

 

親を亡くした悲しい気持ちを共有する
ことでお互い励まし合い、孤独から抜
け出し、生きる力を与え合う場です。

 

誰にも言えなかった悲しみ、辛さをは
じめて口にすることで特殊な環境は、
自分だけでないと生きるパワーが培え
るといいます。

 

各グループのリーダーは、あしなが育
英会から奨学金を借りている大学生で
す。

 

子供によっては、一生の友人ができる
場所となるでしょうから私は、娘にい
ってくればと参加を促しましたが娘は、
絶対に行かないと言い張りました。

 

お金を借りている以上、参加しなくて
はいけません。

 

心からの友人ができるかもよ!行って
みればと私は言いました。

 

すると、次女は、お父さんが死んだこ
とを植え付けられる、これ以上嫌な気
持ちにさせないで!と泣くのです。

 

最初は、渋っていた子も参加したら本
当に良かったと皆さん言われるそうで
す。

 

そんなお話もNPO の方からお聞きしま
した。

 

それでも次女の気持ちを変えることは
出来ずにあしなが育英会からお金を借
りることを諦めました。

 

でも二年間だけにして良かったです。

 

この返済を返すのに10年間かかりま
した。

 

実際、沢山の遺児があしなが育英会の
存在に助けられています。

 

私が助けられたNPOの方の中にもあし
なが育英会の卒業生がいらっしゃいま
す。

 

急に大黒柱にならなくてはならなかっ
た私たちは、色々葛藤いたします。

 

生きるための模索もいまは、思い出です。