愛するひとを見送って・・・

パートナーを失ったあなたに前向きに生きるためのサプリメント

新たな春の思い出

こんにちは、みやびです。

 

 

長女が10年住んだ都心のマンション
を出て田舎に引っ越しました。

 

私も3日間仕事を休み、引っ越しを手
伝いました。

 

10年住んだマンションも長女と一緒
に不動産屋さんを巡り見つけたのです。

 

一人暮らしの女性の引っ越しというこ
とで当日の引っ越し業者のリーダーは、
女性でした。

 

女性だと安心して部屋にあげれるし、
服を運ぶ時も気兼ねなく頼めます。

 

てきぱきと3人でワンルームマンショ
ンの荷物を運び出してくれました。

 

がらんどうになった部屋の窓から桜の
木が見えます。

 

10年間、娘を守ってくれてありがと
うと言いました。

 

二人で床とキッチンとトイレとお風呂
を磨きました。

 

モノがないと普通は、広く感じるもの
なのに狭く感じたので、こんなに狭い
空間によく10年いたものだねと言い
ました。

 

次は、どんな人が住むのかなと思いを
馳せて部屋にありがとうと別れを告げ
ました。

 

翌日は、朝一番に引っ越し先に家財が
運ばれてきます。

 

我が家に泊まった娘と朝5時台に家を
出て、娘の新居に向かいます。

 

今度は、男性二人で家財をてきぱきと
運んでくれました。

 

運ばれた段ボールをその場で開けて中
身を取り合えず出し、段ボールを折り
たたみ持っていってもらいます。

 

私と娘のその慣れた手つきに引っ越し
業者の方がすごいですねーと驚いてい
らっしゃいました。

 

 

二時間ほどですっかり荷物が片付きま
した。

 

1Kから1LDKになったので広くなりまし
た。

 

作り付けの棚も多くて収納も広くて使
いやすい感じです。

 

娘が一番のお気に入りは、お風呂です。

 

足が伸ばせて入れる大きな湯船がこの
アパートを選んだ決め手なのだそうで
す。

 

お昼を食べに二人で新しい街を歩きま
した。

 

スーパーが近くにありません。

 

自転車を購入して隣町まで買い出しに
行かなくてはなりません。

 

それでも憧れていたこの街に住める喜
びを感じている娘の様子を見て、どう
か摂食障害が治りますようにと祈らず
にいられませんでした。

 

駅前のお蕎麦屋さんに入りました。

 

店のおばさんがどうしてもカレー蕎麦
を食べてほしいと言うので娘と注文し
ました。

 

 

確かに美味しいお蕎麦で身体が温まり
ました。

 

娘を連れて何度引っ越しをしただろう
か。

 

最初の引っ越しは、娘が4歳の時です。

 

夫と長女と生後二か月の次女と引っ越し
しました。

 

あれから随分年月が過ぎました。

 

娘のアパートに泊まって翌日7時に電車
に乗って海まで行きました。

 

カフェに入り外のテーブルに座り、二人
でフレンチトースト、パンケーキをオー
ダーしてシェアしました。

 

青空と海を眺めながらの朝食は、確実に
二人の人生の思い出になったと思います。

 

夫の自死から14年目。

 

私たちの長女の新しい門出に心からのエ
ールを!

 

新しい場所で山と海を抱きながら輝いて!