愛するひとを見送って・・・

パートナーを失ったあなたに前向きに生きるためのサプリメント

稲村ケ崎海岸

こんにちは、みやびです。

 

今週の月曜日、休職中の長女と一緒に
稲村ケ崎温泉に行ってまいりました。

 

稲村ケ崎といえばサザンオールスター
ズを思い出します。

 

実際稲村ケ崎の駅を降り立つと素朴な
感じがします。

 

それでも少し歩くと目の前に湘南の海
が現れます。

 

長女は、すごい、すごいと海の景色に
歓声をあげます。

 

海沿いの道を歩き進むとすぐに目的の
稲村ケ崎温泉です。

 

平日の月曜日の午前中とあって館内は、
空いてます。

 

受付で鍵をもらって二階の階段を上り
ます。

 

女湯の暖簾をくぐり、さあ!風呂場へ

 

目の前に鎌倉海浜公園と稲村ケ崎の海
が広がっています。

 

右の方を眺めると江の島が見えます。

 

お天気が良かったのですが江の島の
横に見えるはずの富士山は、この日は、
残念ながら見えませんでした。

 

しかし、内風呂と思えない位の解放感
で露天風呂と遜色ありません。

 

窓は、大きく開け放たれ、目の前が海
で潮風が流れてきます。

 

 

お湯の色は、褐色で時に黄金色に見え
るため、「黄金の湯」と呼ばれている
そうです。

 

 

お湯に浸かりながら海を眺めてると平
日なのに沢山のサーファーが波乗りを
楽しんでいるのが見えます。

 

サーファーからこちらのお風呂が見え
るのではないかと思いました。

 

長女がポツリ言います。

 

あのサーファーの人たち平日のこの時
間に海で波と戯れられていいなー。

 

平日に黄金の湯に浸かりながら海を眺
めている私たちも相当に幸せだねと言
いました。

 

お風呂の後は、館内のレストランでラ
ンチしました。

 

その後、稲村ケ崎海岸、海辺を散策し
ました。

 

岩にフナ虫がいましたが構わず腰を下
ろして座ります。

 

お隣の由比ヶ浜に思い出があります。

 

昔、住んでいたアパートのママ友のご
実家が由比ヶ浜で家族で夏にご招待を
受けて遊びに行きました。

 

夫同士も仲良くお酒を酌み交わしてい
ました。

 

海岸に長女を連れていき海に足をつけ
ると火が付いたように泣き叫んでいま
した。

 

そんなことをふと思い出しながら大人
になった長女を見つめます。

 

あれから30年過ぎました。

 

先日、エンディングノート買ったんだ
と長女が言います。

 

死ぬ準備をしているのだと思いました。

 

私は、ものすごく動揺しましたが平静
を保ち静かに言い返しました。

 

エンディングノートが必要なのは、私
の方だわ。

 

色々書いておくので後はよろしくねと
言いました。

 

長女は、黙って海を見ています。

 

本当は、ここで何故、エンディングノ
ートを買ったの?とじっくり聞くべき
だったのかもしれません。

 

肯定も否定もできず、何とも言えない
気持ちでただただ海を眺めていました。

 

この世に命を授かった事は、苦しみだ
けを味わうことなのか。

 

いま、親子としてこの海辺の前にいる
こと、この時間の流れが答えを導きだ
してくれないかと思いました。

 

生きている意味を考えると答えは出て
こない。

 

だからサーファーの人たちは、ひたす
ら波乗りをするのでないかとふと思い
ました。

 

思いきり、好きな事をしていけば何ら
かの道がみえてくるのではないでしょ
うか。

 

立派に生きなくてもいい。

 

いまこの時間を受け止めていく。

 

その連続が人生になっていくのだと思
います。

 

娘には、焦らずゆっくり休んで、そし
て生き抜いてほしいと心から願います。