愛するひとを見送って・・・

パートナーを失ったあなたに前向きに生きるためのサプリメント

大切な方を亡くしたばかりの方へ

こんにちは、みやびです。

 

******************

きょうは、パートナーを亡くしたばかり
の方に向けておくります。

******************

 

私の手元に長田弘「詩ふたつ」という本
があります。

 

本の帯に落合恵子さんの言葉が載ってい
ます。

 

==================

すべての、それぞれの愛するひとを見送
ったひとに

 

母を見送った季節が、
まもなくやってくる。
喪失の悲しみを
いやすことはできないし、
その必要もないと
考えるわたしがいる。
なぜならそれは、
まるごとの、そのひとを
愛したあかしであるのだから。
悲しみさえもいとおしい。
けれども、どうしようもなく
こころが疼くとき、
長田弘さんの、この、
ふたつの「絆」の詩を
声にだして読む。
人生に余分なものは
何ひとつない、と。
==================

 

私は、北青山にあるクレヨンハウスに用
事があり、偶然に落合恵子さんに出会っ
たのです。

 

 

娘たちが小さなころにクレヨンハウスの
本の定期便を頼んでいて私にとって親し
みのある場所でした。

 

落合恵子さんとお話しさせて頂いてこの
本を薦められたのです。

 

春の日、あなたに会いにゆく。
あなたは、なくなった人である。
どこにもいない人である。

 

この詩は、死について書かれています。

 

あとがきに亡くなった人が後に遺してゆ
のは、その人の生きられなかった時間
を、
ここに在るじぶんがこうしていま生
きてい
るのだ。

 

心に近しく親しい人の死が後にのこるも
の胸のうちに遺すのは、いつのときも
生の
球根です。

 

と書かれてあります。

 

パートナーを亡くしたばかりの方にこれ
らのことをお伝えしても悲しみや喪失感
で心が全く動かないでしょう。

 

この詩が心に染みるのは、何年も経って
からでしょう。

 

私は、この本を手にした当時は、この本
のクリムトの絵がきれいだなと感じた位
でした。

 

本の整理をしていて数年ぶりに改めてこ
の詩を読んだときに数年前と違う感覚を
感じました。

 

私の夫は、12年前にこの世から去りま
した。

 

彼は、去ったはずだけれどもこうして私
にその存在を伝えてきます。

 

彼の生まれるその前のまたその前・・
・。

 

ずっと続くいのちの流れ・・・。

 

そしてそのいのちがまた続いていく感覚
をいまは、はっきりわかります。

 

パートナーとお別れしたばかりの方にと
っていまは、暗闇の中でずっと先にある
光は、見えないままでしょう。

 

生きていることが怖いかもしれません。

 

不安と悲しみで深く眠れない日々でしょ
う。

 

自分を置いていった憎しみもあるかもし
れません。

 

自死遺族の私は、人から憐れに思われる
のが嫌でした。

 

そのくせ、いたわってほしいと思った
り、人目が気になったり、みじめに思っ
たり、感情が絶え間なく動き休まること
がありませんでした。

 

それまで誇ってきた生き方を全否定され
た感じでした。

 

どんなに着飾っても子供が優秀でもダン
ナが死んじゃったじゃないかとみじめだ
よねって聞こえた気がしました。

 

 

12年経って、思うのは、みじめだよね
って一番強く思っていたのが自分だった
ということの事実です。

 

人目を気にするあまりに怖さを増幅して
いました。

 

悲しい現実がいまあります。

 

でも私たちは、人を好きになりました。

 

その幸せな時間は、消えません。

 

みじめでありません。

 

落としていた肩を上げて背中を真っすぐ
に凛としましょう。

 

少し、時間がかかりますが亡くなった方
からのメッセージは、受け取れるように
なります。

 

 

人生に余分なものはなにひとつない、
と。