追い込まれる死
こんにちは、みやびです。
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自殺対策基本法により10年前と社会の
自殺に対する雰囲気が変わったように
思う。
自殺は、あくまでも個人の問題で他人
が入る領域ではないという風潮の中、
自殺は、追い込まれた末の死であると
いうことが立証された。
自殺対策を「社会的な取り組み」とし、
内閣府に自殺総合対策会議を設置する
ほか国や自治体が自殺防止のための調
査、研究や自殺未遂者、自殺者の遺族
の支援にあたることを定めた。
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身近なところでは、行政で働く人にゲ
ートキーパー研修を義務づけていると
ころも全国で多くなってきている。
私は、東京都の足立区、葛飾区、江戸
川区等でゲートキーパー初級研修に遺
族代表としてお話させていただいた。
自殺する人は、特別な人でなくてごく
普通のお父さんだったことを話す。
仕事の一つとして興味がないのに渋々
研修に参加する職員もいるだろう。
しかし、私が拙いながらに話し出すと
空気が変わると主催者の方が言って下
った。
私は、行政の職員の方に児童手当を申
請した時に「大変でしたね」と言って
もらえた話、悲しかった応対の話など
をする。
研修後のアンケートより
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初めて自死遺族の話を直接聞いた。
何に困っているのかがよく分かった。
貴重な話が聞けた。
身近な人を大切にしようと思った。
窓口においてもしっかり対応したい。
相談機関の充実の必要性を感じた。
他人事でないと感じた。
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実際は、皆さんの前で話すことにより、
私自身が癒されていくのを感じる。
自殺者は、一つの原因では、亡くなら
ない。
自殺は、平均すると4つの要因が複合
的に連鎖して起きる。
主人の場合、事業不振→生活苦→負債
→精神疾患
自殺者の家族アンケートによると自殺
する人は、自殺で亡くなる前に「専門
機関」に相談していたかの問いに対し
て70%の人がしていたという結果がで
た。
これは、何を意味しているか・・・。
生きようとしていたのだ!
私の主人も病院に検査に行っている。
これから死を考える人が病院に行くわ
けがない。
1人が自殺で亡くなると、4~5人が遺
族になる。
毎年、10万人。全国に自死遺族300万
人。
驚くことに国民の40人に1人。
これが日本の自殺の現実。
他人事ではない。
特別な人ではない。
辛いときに辛いと言うことは、恥ずか
しいことではない。
弱いことでもない。
周りの大切な人に少し聞いてと言って
欲しい。
そして相談されたら耳を傾けよう。
それがいのちをつなぐことになる。
誰にも言えなかったらここに来てほし
い。
あなたは、一人でない。