愛するひとを見送って・・・

パートナーを失ったあなたに前向きに生きるためのサプリメント

夫の死を武器にしている

こんにちは、みやびです。

 

主人が亡くなった後に何年振りかで会っ
た何人かの友人に言われた言葉がありま
す。

 

「思ったより元気そう・・・」

「大変なことがあったように見えない」

 

悲しみに打ちひしがれてボロボロの状態
の私を想像していたのだろうか・・・。

 

勿論、彼女たちに悪意はなく、むしろ私
は、好意的に受け止めています。

 

あるカウンセラーの若い男性と話してい
て言われたことがあります。

 

みやびさんは、ご主人の事を話すとき、
生き生きと話されます。

 

ご主人の話をすることによって、普段近
づけない人を自分の位置まで持ってきて
います。

 

この言葉は、衝撃的でした。

 

つまり、自分の夫が自死した話を武器に
して人々の関心を集めているのではない
かと言われたのです。

 

夫に自死されて、借金を抱えたみじめな
私が自分より、すごいと思っている人に
関心を持ってもらえる方法として夫の話
を喜々としているのではないかというこ
とを指摘されたわけです。

 

その頃の私は、「私には、何もない」と
言ってました。

 

何もない私が唯一、夫が自死した話をす
ることで特別になれたわけです。

 

3年前にある方の出版記念パーティーに
出席しました。

 

場所は、リッツカールトン東京。

 

華やかなパーティーです。

 

私のテーブルは、司会者から一番近い席
でした。

 

隣の男性に名刺を頂いて驚きました。

 

ビジネス書を世に何冊も送り出している
有名な著者の方でした。

 

ワイン片手に色々お話させて頂きました。

 

ある話で自殺の話になり、実は、私の主
人も・・・と話している自分がいました。

 

すると、その著者の方は、もう一枚名刺
をくださいました。

 

そこには、本名と肩書が記されていまし
た。

 

何と、精神科医で自殺の本を執筆されて
いらっしゃる方だったのです。

 

先ほどのカウンセラーの方に言われたと
き、この出来事が思い出されました。

 

夫の死を武器にしている

 

自死遺族の一人として自治体の研修でお
話させていただくことも武器を使ってい
るのだろうか。

 

 

次女に正直に話をしたところ、何か悪い
の?という答えが返ってきました。

 

目から鱗でした。

 

世の中には、家族の自死を誰にも話した
くない方も沢山いらしゃいます。

 

 

私は、夫の死を語ることによって自死遺
族の問題となっていることを知っていた
だきたいという気持ちがありました。

 

普通のお父さんが死に追い詰められてい
ったことを話すことによって何かが変わ
ればという気持ちもありました。

 

 

そして、誰か助けてほしいという気持ち
もあったのだと思います。

 

実際、話すことによって私は、癒され、
強くなれた気がします。

 

正解、不正解というものはなく、自分の
心に従って生きることということを最近
思います。

 

人の捉え方は、様々です。

 

それに一喜一憂しないで、起こること、
言われたことをジャッジせず背中を真っ
すぐにして前をみて歩くことを肝に銘じ
ます。

 

誰一人として同じ人生を歩んでいるわけ
ではないのです。

 

起きた出来事に対してどう自分が対処す
るか、他人ではなく一人一人の心が決め
ることです。

 

そして自分の決めたことに確信を持つこ
とかなと気づきました。