かける言葉

こんにちは、みやびです。

相続放棄をしたのに何故、借金が残っ
たのか。

法的な力で主人が背負っていた消費者
金融の借金は、返済不要となった。

しかし・・・。

親戚に主人は、二件借りていたのであ
る。

そのうちの一件の親戚に主人は、亡く
なる3日前に貸しているお金をまとめて
返すように言われたらしい。

亡くなった後、半年してから聞いた話で
ある。

自殺がそのことがきっかけになったのか
わからないが全く関係がないとは、言え
ないと思った。

借りたものを返すのは、当たり前である。

誰も責めることは、出来ない。

そして、相続放棄をしたのだから私は、
返しませんと言えるはずもない。

親戚といえども皆さん、余裕があって
主人にお金を貸したわけでない。

私は、それぞれ交渉の末、月に2万ず
つお返ししていくことにした。

私のパートの収入から月4万円の返済
は、子供を抱えてしんどかった。

次女が高校生になったときに運よく都
営住宅に当たった！

家賃が安い！！！

助かった！！！

狭くて古いアパートから都営団地への
引っ越しは、夢のようであった。

忘れもしない・・・。

3,11の震災があった5日後の引っ越しで
ある。

計画停電も囁かれる中での引っ越しで
ある。

役所の住宅課の私の担当は、役所に勤
めたばかりの若い男性だった。

色々相談に乗ってくれた。

そういえば児童手当の申請をした時の
窓口の女性に主人が亡くなったと思わ
ず言ったら「大変でしたね」と言われ
た。

当たり前の言葉である。

それでも弱っているときにその言葉は、
心に沁みた。

思わず、泣いてしまった。

反対に冷たい対応の窓口もあった。

主人は、合資会社を設立していたので売
り上げがないにもかかわらず法人税の請
求が来た。

最低の7万円としても私にとって大きな額
をこれからも払えるわけもない。

会社の閉じ方を法務局、税務署に相談に
行った。

法務局で言われたことが忘れられない。

ここは、悩み相談室ではない

悔しかった、悲しかった！

私は、素人なのでもう少し、親身になっ
て欲しかった。

後で、NPOの方に相談して放っておけば
来年から請求が来ないと言われた。

情報が疎い者は、どこに相談したら良い
のか、私はそれをNPOの代表に訴えた。

いまは、そのNPOの働きかけで自死遺族
向けのあらゆる相談場所記載のリーフレ
ットが各福祉事務所にあるようだ。

またインターネット上で各種相談機関が
わかるようになっている。

遺族は、言葉に敏感になっている。

特別な言葉は、要らない。

普通の言葉のやり取りで十分だ。

一番、自分が自分に冷たい言葉を吐いて
いる。

今になってわかることがある。

私を許そう。

私を抱きしめよう。

あなたは、悪くない。

あなたは、よくやっている。