愛するひとを見送って・・・

パートナーを失ったあなたに前向きに生きるためのサプリメント

ゲートキーパー研修

 

こんにちは、みやびです。

 

先日、久しぶりに行政の研修の一つ、
ゲートキーパー研修で自死遺族の声
を届けて下さいという要請がありま
した。

 

コロナ禍でこういった研修も自粛対
応を余儀なくされ一年余り中止にな
っていました。

 

しかし、コロナの感染の影響で職を
失う人も増えている状況でゲートキ
ーパー研修を行う必要性があるので
はないかと声があがりました。

 

そこである自治体がゲートキーパー
研修を久しぶりに行うということで
連絡をいただいたのです。

 

しかし、指定された日にちが仕事が
あり、抜けられません。

 

 

残念ですがお断りいたしました。

 

 

夫の命日の月に皆さんの前でお話す
ることができるチャンスでしたが仕
方がありません。

 

 

 

ゲートキーパー研修というのは、自
治体で働く方を中心に自殺の危険を
示すサインに気づき、適切な対応を
図ることができる人を育てることを
目的にしています。

 

 

いわば命の番人として活躍できる人
を増やすことを担っています。

 

厚生労働省管轄の活動であります。

 

役所で働く中から希望者だけが受講
するのではなく、基本的に行政の仕
事に関わる全員が受講の対象となっ
ています。

 

なのでゲートキーパーに全く興味が
なく、研修時間を休憩できる時間と
勘違いしている方も過去にはいらっ
しゃいました。

 

自分の身近に自死する怖れがある人、
または、自死遺族がいない限り自殺
について学ぶ気持ちになれないでし
ょう。

 

研修のスタイルは、先ずは、自殺に
ついての実態から学ぶ初級コースを
うけていただきます。

 

テキストは、ネット上からもダウン
ロードできます。

 

自殺者数の推移、どんな人が自殺し
ているのかなどの説明があり、行政
に携わる者として悩みを抱えた方に
対しての対応の仕方などを学びます。

 

 

皆さん、スクリーンやボードを眺め
テキストに沿って話を聞くスタイル
ですので中には、舟を漕ぐ方も出て
きます。

 

そんな中で私のような自死遺族が体
験を話しだします。

 

半分、居眠りしていた受講生が一斉
に目を覚まします。

 

目の前に普通のおばちゃんが自分の
夫が自殺した日の事を話し出したか
らです。

 

興味本位から聞き出すのかもしれま
せん。

 

自殺というセンセーショナルな話が
具体的に語られ、興味が湧くわけで
す。

 

そんな方たちに私は、ありのままの
経緯を話します。

 

起こった出来事に対しての自分の正
直な気持ちも述べます。

 

内容は、このブログの一投目に近い
内容です。

 

何の変哲もない朝でした・・・。

 

普通の家族に起きた普通ではない出
来事が語られていきます。

 

私が話し終えた時に場内の空気が変
わっているのを感じます。

 

自殺という出来事が決して特別なこ
とではないこと、誰にでも起こる可
能性があることが少しでも伝われば
と思っています。

 

今回は、仕事の都合で研修に参加で
きませんが機会があれば自死遺族の
体験談を話したいと思います。

 

それは、実は、一番自分のためにな
っていると感じています。

 

研修という名目ではありますが自分
の心の慰めになっている気がするの
です。

 

研修という場でなくても信頼できる
方に心の内を聞いてもらうことがで
きればあなたも悲しみが軽減できる
と思います。

 

自死遺族は、恥ずかしいことではな
いと私は、思っています