愛するひとを見送って・・・

パートナーを失ったあなたに前向きに生きるためのサプリメント

娘の成人式

こんにちは、みやびです。

 

12月に入ってもう半分が過ぎた。

本当にあっという間に時間が流れていく。

 

来月になると成人式ですね。

 

私も二人の娘がいるので当然、成人式に
は、振袖を着せるつもりでいた。

 

着物を買ってはやれませんがレンタルで
それなりの晴れ着を予約していた。

 

ところが主人が10月に発見され、その
後、慌ただしく引っ越ししたりしてバ
タバタしていた頃、長女が晴れ着のレ
ンタルをキャンセルしたという。

 

予約した時に特典としてティファニーの
ネックレスを貰ったのだがそれも返した
という。

 

お父さんが亡くなったばかりで晴れ着を
着る気分になれないという。

 

いまの私ならば、お父さんと貴女は、
切り離して考えなさいと言えるがその
時は、そうだねと納得してしまった。

 

そうしているうちに成人式の日がやって
きた。

 

長女は、成人式に出席しないつもりでい
たが友人たちが誘いにアパートまで来た。

 

 

長女は、黒のスーツで出かけていった。

 

暫くして、長女は、無言で帰ってきたな
り、泣き出した。

 

やはり、友人たちの晴れ着の中、黒のス
ーツでいると会場で何年振りかで会う中
学時代の友人たちに何でスーツなの?と
言われたらしい。

 

父が亡くなって喪中なんだとか言ってい
るうちにこんなおめでたい日に何で自分
がここに黒のスーツでいるのかと場違い
な気分になって居たたまれなくなったら
しい。

 

「行かなければよかった」

 

私は、長女を抱きしめた。

 

数年後、次女は、自らの意思で成人式に
出席しなかった。

 

お姉ちゃんが着物着なかったのだから私
も着ない。

 

そして、成人式には、出席しない。

 

親としては、複雑な気持ちもあったがこ
こは、娘の気持ちを尊重した。

 

この世に誕生して20年の節目を意識して
生きていることに感謝する。

 

それで良いと思った。

 

それでも父を自殺で亡くして、希望する
高校に進学し、大学生にもなった。

 

三人で都内のホテルのランチを予約して
次女の成人を祝った。

 

親子3人での成人式。

 

その時の写真が手元にある。

 

次女を真ん中に親子三人が笑っている。

 

怒涛の数年を過ごした私たち・・・。

 

ありえない経験をしたけれど親子の絆
は、深まったと思う。

 

苦しくて、悲しくて、言葉で言い尽くせ
ない日々を過ごしたけれど前を向いて生
きたつもりだ。

 

みじめではない。

 

胸を張って生きていこう!

 

これからもずっと!