愛するひとを見送って・・・

パートナーを失ったあなたに前向きに生きるためのサプリメント

美化していい

こんにちは、みやびです。

 

ふと考えるのです。

あのまま夫が死を選ばずにいたらどんな
風になっていたかなと・・・。

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 死は、時に美化されることがあります。

 

遺された者が死を選んだ家族に対して、
わかってあげられなくて申し訳ないと思
ったりします。

死を選ばなければならないほど、追い詰
められていた事実に愕然とします。

 

何故、何故、何故。

 

幾度、自らに問いかけ、亡くなった夫に
思いを馳せ考えたことでしょう。

 

幾つかの要因は、思いつきますが果たし
てそれが原因なのかわかりません。

 

案外、突発的に行動した結果かもしれな
いのです。

 

夫は、車の中で練炭自殺しました。

 

一酸化炭素中毒が死因です。

 

練炭と車の窓の隙間を防ぐガムテープを
別のお店で購入していることを考えます
と用意周到だったのかもしれません。

 

それらを一緒に購入すると怪しまれると
考える余裕も感じられます。

 

夫の財布から見つかったレシートから行
動を推測しました。

 

彼の最後の食事は、車の中で缶ビールと
お好みあられの小袋一つです。

 

どんな思いで口にしたのかなあと思いま
す。

 

夫が生きていたら収入が少ないことで私
との言い争いが連日起きていたかもしれ
ません。

 

夫が鬱病になり、私は、途方に暮れてい
たかもしれません。

 

あるいは、お互いを思いやれずに離婚し
ていたかもしれません。

 

不謹慎ですが夫が亡くなったことによ
り、ある種の気持ちの落ち着きが出て
きました。

 

亡くなった一年は、無我夢中で何も考え
られず喉の奥がいつも詰まったような状
態でしたが数年経った頃、娘にお母さん
の表情が柔らかくなったと言われたので
す。

 

それは、やはり夫に対して過度の期待を
していたのかなと感じます。

 

男は、家族を養うべきである。

男は、どんな時も強く逞しく存在してい
てほしい。

男は、弱音を吐かないでほしい。

 

私の中にそんな期待が刷り込まれていた
のかもしれません。

 

見えないプレッシャーと夫は、戦ってい
たのでしょうか。

 

夫は、負けてしまったのでしょうか。

 

期待する相手がいなくなり、子育てが私
一人の肩に乗ってただただ働いて、ご飯
を食べて眠って時間を過ごしました。

 

頼る人がいると期待をしてしまい、相手
を覆いつくしてしまうことがあります。

 

期待を手放したときにようやく自由にな
れるのかもしれません。

 

いま、私は、夫を最大に美化することに
します。

 

私が選んだ男性ですから。

 

いま、話すことができたら何を話題にす
るかなあ。